Uberの運転手問題

Uber Eatsの配送員を見ることが最近とても多くなりました。

そんな急成長を遂げている グローバル企業 Uber について今回は考えていきます。

まず、Uberといえば日本人はUber Eatsをすぐに思い浮かべるでしょうが、

実際は 配車サービスの売上が最も大きい 会社です。

具体的には、Uberに登録している運転手と移動手段としてUberを使いたいユーザーを

マッチングさせるサービスとなります。

 

ただ、僕の考えとしては、

Uberは今後何年かは配車サービス以外で利益を確保していく必要があると考えています。

 

というのも、

当分のあいだ配車サービスは運転手の獲得コストがかかり続けてしまうからです。

 

まず前提としてUber Eatsは 赤字経営 の会社です。

その大きな理由として、運転手の離職率が非常に高い ことがあります。

離職率が高いということは当然その分新たな運転手の採用コストもかかるということです。

これがUberにとって大きな課題となっています。

そんな中で「自動運転技術」がこの問題を解決する大きな鍵となると言われています。

自動運転車が普及すれば、Uberが運転手を採用する必要はなくなるからです。

これが実現すれば、運転手にかかっていた莫大なコストを削減することができ、大きく利益構造が変わると言われています。

 

しかし、以下の2つの理由から、まだまだ安心できる状況ではないと考えてます。

①まず、自動運転社会の実現まで純粋にまだまだ時間がかかる でしょう。

 完全自動運転車の実用化まで数年かかると言われていますし、

 それに伴うインフラ・法規制の整備もあわせると、かなり時間がかかると予想しています。

②そして2つ目の理由を述べる前に、実際に挙がっている解決案について書いておきます。

 それは、配車サービスとUber Eatsを併用すれば運転手の稼働時間をアクティブにでき、運転手を「Uber経済圏」の中で囲い込むことができるという考えです。

 具体的には、運転手がUberを利用する乗客を待っている間に、Uber Eatsを利用して稼働時間を増やすという方法です。これによって離職率の低下を防ごうというものです。

 しかし、Uber Eatsは家に届けるものなので、日本では住宅街を通ることが多いですし、渋滞で遅れられないということも考慮すると、自動車(四輪車)でUber Eatsを行うのは現実的ではないと考えています。

 

このような状況にあるので、Uberは現状うまくいっているUber Eatsを更に育てていくか、JUMP(電動自転車のレンタル)などの新しい事業で配車サービスにおける運転手問題が解消されるまで、食いつないでいくことが必要になっていくと思います。