音楽×サブスクリプション

いよいよ日本でもSpotifyを中心として、音楽のサブスクリプションが広がってきました。

個人的にもSpotifyには大変お世話になっています。

 

ただ、これがちゃんとアーティストの利益になっているのかという議論があります。

 

従来のパッケージ型(買い切り方)だと、作品の対価としてアーティストにお金が入る(少し大雑把ですが)というわかりやすい形でした。

 

しかし、サブスクリプションの場合は、Spotifyのような配信事業者がレコード会社にまるっとお金を支払い、それをレコード会社がアーティストに配分していく(再生数が多いほど配分は大きい)という形になっています。

なので、アーティストの利益が少なすぎるのではないか、という議論です。

 

僕個人的には、音楽のサブスクリプションは中長期的に考えるとアーティストの利益になるのではないかと思っています。

 

それには2つ理由があって、

まず1つ目は、従来のパッケージビジネスは今後どんどん縮小していくという文脈があります。

これは「少子高齢化に伴う買い手の減少」や「デジタルシフトの流れ」からもわかると思います。(違法ダウンロードの問題も要因の一つです。)

なので、販売数ではなく再生回数を元にしたマネタイズは時代背景に合った良いやり方だなと思いました。

 

2つ目が新しいファンの獲得が狙えると思っています。

というのも、ユーザーは楽曲の再生に対して課金をしている感覚はないため、色んなアーティストの音楽を聴きます。なので自分の音楽をライトに聴いてもらえてファンの裾野を広げられる可能性があります。(買い切り型だと聴いてもらうことすらハードルとなります。)

しかも、Spotifyなどはグローバルに展開しているので、やり方によっては海外のファンも取り込むことができます。

 

 

実際に何%ぐらいのロイヤリティがアーティストまで届いているかまで把握できておらず申し訳ないのですが、ロイヤリティがしっかりと行き渡る仕組みがあれば、サブスクリプションによって音楽は良い方向に行くのかなと無知ながら感じました。