教育における抽象化
社会人になると物事を具体化したり抽象化したりする経験がとても多くなります。
その中で、物事を教えるときには知識を抽象化して伝えることが非常に重要だなと思いました。
それは汎用性がある知識は色んな場面で使うことができるからです。
例えば、教える知識に具体性が強すぎると、ある条件が揃った時にしかその知識が使えず、汎用性が失われてしまいます。
そうすると学ぶ側は自分の経験に知識を転用できないし、そもそも自分事化して話を聞けなくなってしまいます。
これを学ぶ側の経験にも使えるレベルまで抽象度を引き上げて教えると、学ぶ側の利益は非常に大きくなり自分事化できるようになります。
ただ、必要以上に抽象度が高いと、学ぶ側が自分の経験に落とし込むのが難しいため、ある程度は具体化が必要になってくることにも注意しなければいけません。
このように、教える側は知識の汎用性を高めるため、適切なレベルまで知識を抽象化してあげることが重要です。
そして抽象化レベルと具体化レベルをどこに設定して教えるかは、教える側の大事なスキルになるように思います。