守破離
ビジネスシーンでよく聞く言葉じゃないでしょうか。
僕は確か高校生くらいのときに初めて聞きました。
(最初は沖縄の言葉か何かと思っていました、)
ということで今朝は「守破離」について書いていきます。
守破離とは?
守破離とは・・・
日本の芸事における修行の過程をあらわしたものです。(参照:Wikipedia)
落語を例にとってみると、
守:古典落語を忠実に表現できるようになる。
破:古典落語をより面白くアレンジできる。
離:経験を活かして新作落語をつくることができる。
といった感じになります。
これを抽象化すると、
上手い人のマネから入り、まずはそれを身につける
↓
他社との比較・分析を通じてアレンジをくわえる
↓
全く新しい型をつくりあげる
というイメージです。
何事をするにもこの過程が大事であると言われていて、僕も完全に同じ意見を持っています。
自分の型がないとそもそもアレンジはできないし、いきなり自分オリジナルの型でやっても中々うまくいかないことが多いです。
まずはマネから入ることが重要ですね。
僕も過去にこの守破離の過程を守らずに失敗した経験があります。
ある時、とあるスポーツで指導者からやり方をみっちり教えてもらいました。
僕はそれを繰り返し練習して体に染み込ませていきました。(これが「守」)
すると、それに合わせて結果も出て、活躍できるようになりました。
しかし、僕はここでやっと型を身につけたのに、いきなり自分で考えたやり方に方向転換してしまいます。(「破」を飛び越えて「離」にいってしまいました)
結果を出していたので、このタイミングで自分が思うようにやっても、しっかりと結果がついてくると思っていたのです。
ただ、そこから全く結果が出なくなってしまい、迷走期間に入ってしまうという経験をしました。
僕はこのとき、守によって身についた型を徐々に改良していくという「破」という過程を抜かして、全く新しい型で挑むという行動をとってしまいました。
皆さんもこういった経験をしたことがあるんではないでしょうか。
この経験を以て、僕は守破離の過程はとても大事だなと痛感させられました。
守破離の過程はとても大事です。
守破離を意識するためには?
自分が今どの段階にいるかを意識しながら、その段階にあった心持ち・思考方法を持つことが大切です。
具体的に心持ち・思考方法は守・破・離の3ステップにあわせて3つあります。
・素直
→守を体現する上で、素直さを持っていないと上手い人の意見や技術を取り入れることができません。マネをすることは守破離の最初のステップなので、素直さというのは一番大事かもしれないです。
・分析/改善する姿勢
→守で型を身につけたらそこで立ち止まっていてはいけません。他者と自分を比較しながら、よりよい型に常に改善していこうとする姿勢が大切です。
・創造性
→この段階では既に、身についた型にアレンジが加わり、かなりしっくりくるものになっていると思います。ここからさらに突き抜けるためには、全く新しい型を創造することが必要となります。ここまで到達すれば唯一無二の存在となれるでしょう。創造は前例がないことに立ち向かうことがほとんどですから、ある意味勇気も必要になってきます。
自分が今いる段階を把握して、これら3つを意識することができれば、守破離の過程にうまく乗ることができるでしょう。
まとめ
今回は守破離について書いていきました。
僕も日々色んな挑戦をするなかで「守破離を意識する場面だな」と思うことが多々あります。
そうしていくうちに、自然と誰かのマネをすることから始めるようになり、守破離の流れに乗れている気がしています。
独創性や差別化が大事であることは確かですが、最初は人のマネから入って、その先でオリジナリティを出していくという流れもよいのではないでしょうか。
これは多くの方が経験している成功パターンでもあるので、これから新しい挑戦をする方は是非意識してみてください。